レイプ阻止に「放尿」「嘔吐」勧めて物議、大学が謝罪 米
(CNN) 米西部コロラド州のコロラド大学当局が女子学生らに強姦(ごうかん)を阻止する10項目の対抗手段を最近示し、「放尿」「嘔吐(おうと)」も盛り込み、インターネットなどで物議を醸す問題となった。
これを受け、大学側は24日までにこのリストを撤回し、理由と謝罪を表明した。コロラドスプリングズにある同大の広報担当者は2006年に作成されていたリストが最近公表されたのはコロラド州内で最近、大学キャンパスでのレイプ問題が議論の対象になったことと関係する可能性があると指摘。
リストは、大学で自衛策に関する講習を終えた女子学生らへの補助教材の一環だったとも説明した。リストでは暴行犯に「病気中」「生理中」であることを告げるなどの助言もあった。
インターネットや短文投稿サイト「ツイッター」ではリスト批判の書き込みなどが相次ぎ、保守的ブロガーとして知られる人物は「放屁」を試みての抵抗も勧めた。
同大の一部の女子学生もリストの内容に困惑を表明。地元のCNN系列局の取材に応じた女性学生は「生理中」などと訴えて被害を阻止出来るとは思えないとし、攻撃を撃退する、より慣例的な方法を前面に出さなかったことを疑問視した。
コロラド州の州議会では最近、大学キャンパスの建物内で小火器の保持を禁じる法案を議論。この中で、下院議員の1人が、レイプされると恐れて誰かに発砲したとしてもそれが誤解に基づく行動だった可能性も出てくるとする発言を行い、物議を醸していた。同議員は後で謝罪していた。