無人機がNY上空で民間機に接近、FBIが捜査

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(CNN) 米ニューヨークの上空を飛行していたアリタリア航空の商用ジェット機に、無人機が約60メートルの距離まで接近する事態があった。米連邦捜査局(FBI)は、危険を招きかねない状況だったとして一般からの情報提供を呼びかけている。米連邦航空局(FAA)も調査に乗り出した。

無人機は4日、ニューヨークのJ・F・ケネディ国際空港に着陸しようとしていたアリタリア航空608便の操縦士が発見し、管制塔に通報した。同機は回避行動は取らず、無事着陸した。

FBIによると、アリタリア機が無人機に遭遇したのは滑走路から約4.8キロ、高度約530メートルの地点だった。無人機は全長約90センチほどの大きさで、黒い機体に4つのプロペラが付いていたという。

管制塔は、同空港に接近していたほかの航空機にも注意を呼びかけたが、少なくとも2機から、無人機は見かけなかったと返答があった。

FBIは、無人機とそれを操っていた人物について、どんな情報でも提供して欲しいと呼びかけている。関係者によれば、アリタリア機の操縦士などからも事情を聴いているという。

リモコンで操縦する無人機などは、旅客機と衝突したりエンジンに吸い込まれたりすれば危険な事態を生じさせかねない。愛好家が400フィート(約122メートル)以上の高度でリモコン機を飛ばすことは禁止されており、空港付近で飛ばす場合は管制塔に届け出る必要がある。

事業目的で無人機などを飛ばすことも原則として禁止される。警察などが飛ばす場合は特別な許可を得て運航している。

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