米国の反政府過激集団、過去最高の数に 人権団体が報告書

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オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件の犠牲らのための記念碑。連邦政府を敵とみなす過激集団の数が過去最高を記録したという

オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件の犠牲らのための記念碑。連邦政府を敵とみなす過激集団の数が過去最高を記録したという

(CNN) 米国で「愛国者」を名乗り、連邦政府を敵とみなす過激集団の数が、2012年の時点で過去最高を記録したことが分かった。憎悪集団などの問題に取り組む人権団体、南部貧困法律センター(SPLC)が5日、報告書を発表した。

報告書によると、銃所持の権利や個人の自由を主張する反政府武装集団は1360団体と、前年比で7%増加した。州別にみるとカリフォルニアが最も多く、81団体に上った。

一方で移民排斥を主張する過激集団の数は、11年から88%も減少していた。

米国内では昨年、白人至上主義者の男がシーク教寺院で銃を乱射した事件や、米兵のグループがオバマ大統領の暗殺を企てた事件などが相次いだ。報告書は、黒人初の大統領が誕生し、銃規制の機運が高まっているといった近年の動きが、過激集団の増加につながったとの見方を示す。

特に銃規制への抵抗は非常に強いとみられる。銃規制法の成立と前後して反政府運動が激化し、白人至上主義者らによる事件が相次いだ1990年代と同様の事態も懸念される。

ただ、SPLCがこの1年で過激集団の定義を変更したこともあり、集団数の増加と暴力の脅威は必ずしも連動しないとする意見も出ている。

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