米NY市の特大ソーダ規制、施行直前に裁判所が「待った」
ニューヨーク(CNNMoney) 「特大サイズ」の炭酸飲料などの販売を規制する米ニューヨーク市の条例の施行を前に、ニューヨーク州の裁判所が11日、同条例を無効とする判決を言い渡した。
判決でミルティン・ティングリン裁判官は、同条例について「恣意的かつ一貫性を欠いている」と判断した。
条例はファストフード店や映画館などに対し、16オンス(約470ミリリットル)を超す砂糖入り炭酸飲料などの販売を禁止する内容で、12日から施行される予定だった。
これに対して飲料や食品の業界団体が、市は権限を逸脱しており、小規模事業者などが不当に影響を受ける恐れがあるとして訴えを起こしていた。
判決では、例えばコンビニエンスストアなど、州の管轄化にある店舗などに市の条例が適用されない問題も挙げ、「16オンスを超す飲料を購入できない場所がある一方で、例えば隣にある別の店では購入できることにもなりかねない」と指摘した。
ブルームバーグ市長は同日夜に記者会見し、判決を不服として控訴する意向を表明。市当局には規制を利用して「肥満の蔓延(まんえん)」を食い止める権限があると述べ、「判決に誤りがあるのは明らか」と批判した。