海岸のアザラシを女性2人で蹴る、虐待現場をカメラが撮影 米
(CNN) カリフォルニア州の海岸でアザラシが虐待される場面を監視カメラがとらえ、動物愛護団体などがショックを受けている。
アザラシが虐待されていたのは同州サンディエゴ北部にあるラホヤの海岸。真夜中に女性2人がゼニガタアザラシの上に座ったり、蹴ったり、ひれを引っ張ったりする様子を監視カメラがとらえた。虐待されたアザラシは海に逃げ込んでいる。
CNN系列局KGTVによると、この海岸は子どもたちが安全に遊泳できる場として親しまれていたが、1990年代初めごろからゼニガタアザラシが海岸を占領するようになった。これに対して海岸を元通りに使用したいと考える人が不満を持ち、アザラシを虐待していると伝えられたことから、動物保護団体が監視カメラを設置したばかりだった。
こうした事態を受けて、サンディエゴのフィルナー市長はこの海岸を夜間立ち入り禁止区域に指定。海岸の使い方に関して意見の相違があったとしても、動物虐待は許されないと訴えた。この規制は繁殖シーズンが終わった3月15日に解除されている。
動物保護団体によると、監視カメラの映像から、女性2人による虐待のほか、複数の虐待の場面が確認されたという。
米国では野生生物の虐待がソーシャルメディアなどを通じて相次いで報告されている。首にビールの空き缶をかぶせられた海鳥が見つかったり、銃で撃たれたり刃物で刺されたりしたイルカの死骸がメキシコ湾沿岸に漂着したりして問題になった。