米、ミサイル実験延期 北朝鮮の「誤解」懸念か
ワシントン(CNN) 米国がカリフォルニア州で計画していたミサイル実験を延期する見通しとなったことが7日までに分かった。北朝鮮の「誤解」を招く恐れがあるためとされる。国防総省当局者が匿名を条件に語った。
実験は9日に同州のバンデンバーグ空軍基地で実施されることになっていた。北朝鮮とは関係のない計画だったが、「最近の朝鮮半島の緊張」を考慮して延期を決めたという。実験を予定していたミサイルの型などは明らかでない。
同当局者はこれを「賢明」な決断だと評価したうえで、「米国は近いうちに次回の実験を実施し、引き続き断固として核抑止力の維持に努める」と強調した。
北朝鮮の挑発的言動は日増しに激しさを増している。5日には各国大使館や国際機関に対し、武力衝突が起きた場合に安全を保証できないとして、退避の検討を求めた。ただ、欧米諸国が外交官らを引き揚げる動きは今のところみられない。
米国のケリー国務長官は近く日本、中国、韓国を歴訪する予定。政権高官が匿名でCNNに語ったところによると、北朝鮮に外交解決を促す道を含めた対応策を協議するとみられる。