緊急避妊薬の購入、15歳以上なら処方箋不要 米FDA承認
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は30日、15歳以上の女性に対して緊急避妊薬(モーニングアフターピル)の「プランBワンステップ」を処方箋(せん)なしで処方することを認めると発表した。
これに先立ちニューヨークの米連邦裁判所はFDAに対し、女性の年齢を問わず、処方箋なしのモーニングアフターピル処方を認めるよう命じる判決を言い渡していた。
しかしFDAによれば、30日の決定はプランBワンステップのメーカーからの申請を受けたもので、判決とは無関係だという。判決については司法省が4月の時点で控訴の意向を示していた。
FDAの決定に従って、今後薬局などでプランBワンステップを購入する際は年齢証明の提示を求められ、年齢が確認できない場合は購入できない。
米国ではほかにも2種類の緊急避妊薬が市販されているが、FDAの今回の決定の対象にはならないという。
FDAは「緊急避妊薬が利用できれば、意図しない妊娠の割合をさらに減らせる可能性のあることが研究で示された」とコメントしている。