米CIAがアフガン政権に秘密の資金援助、汚職煽るとの批判
なぜ、「政府支出」と呼ぶようなこのような金が必要だったのかとの質問に、カルザイ大統領は直接は答えず、「これは米政府の選択だった」とした。
アフガンでは政界などでの根強い汚職体質が問題視されており、タイムズ紙報道などを受け、CIAの資金提供は腐敗根絶の努力に逆行するとの批判も生まれていた。米政府は過去にアフガン政権内にはびこる汚職行為を批判したこともある。
約3年前には、CIAがカルザイ大統領の多数の家族らに資金供与しているとの一部報道があった。当時は、カルザイ氏の主要な政策顧問や多数の閣僚が汚職で捜査対象になる疑惑が表面化していた。
CIAは、資金提供に関する事実確認などを求めたCNNの問い合わせに応じていない。
カルザイ大統領は会見で、大統領府が英国の「対外情報部」(MI6)からも同様に資金援助を受けていたとの情報は否定した。ただ、MI6がアフガンの他の機関に資金を融通していたことは認めたものの、受け取り先は明らかにしなかった。