米空軍、核ミサイル担当将校17人を処分 遂行能力の欠如で
(CNN) 米空軍は9日までに、核ミサイルの運用管理や発射などに従事する将校17人に任務遂行の能力面で問題点が見つかったとし、職務はく奪の処分を科したことを明らかにした。
空軍の報道担当者によると、うち1人の将校にはミサイル発射コードが暴露されかねない不手際が見つかり、懲戒処分となっている。今回の措置についてはAP通信が最初に報じていた。
17人には任務遂行に耐え得る技能水準を回復させる60~90日の集中訓練への参加が命じられた。核兵器などの運用担当将校が再訓練を指示されるのは例年あるが、今回ほどの大規模な例は初めてとしている。
これら将校は米中西部ノースダコタ州マイノット空軍基地で大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」を運用する管制センターに配属されていた。17人の任務はく奪は、同基地でミサイル管理などに当たる第91作戦グループの副司令官(中佐)が打ち出した。
中佐は部下に流した電子メールで「作戦グループの責務に失敗した」と自戒。「規則の違反者をたたき出せ。我々は今、危機にある」と軍将校としては異例の強い調子で警戒感を露わにした。
また、核戦力管理などに特段の注意を配る警戒警報の状況下にありながら、兵器の安全規則違反や発射コードの露出の危機を許していたとも認めた。