米政府、スノーデン氏訴追、拘束要請か NSA情報収集問題
ワシントン(CNN) 米連邦検察当局は22日までに、米情報機関「国家安全保障局」(NSA)による電話やインターネット上の個人情報の極秘収集を米英紙に暴露した米国人エドワード・スノーデン氏(30)をスパイ活動や政府所有物の窃取などの罪で訴追した。
米バージニア州アレクサンドリアの地裁へ6月14日提出された訴状で判明した。米紙ワシントン・ポストは消息筋を引用し、米政府はスノーデン氏が隠れているとみられる香港の関係当局に対し暫定的な逮捕状に基づいた同氏の拘束を求めたと伝えた。
訴追の経緯に詳しい米政府当局者はCNNに、スノーデン氏の問題では香港当局と事前協議を一部行ったことを明らかにした。米国と香港は1996年、犯罪人などの引き渡し協定を結んでいる。
スノーデン氏はコンピューターコンサルティング企業に勤め、外部契約者としてNSAで働いていた。この際に得たNSAの情報収集活動の情報を英ガーディアン、米ワシントン・ポスト両紙に漏らし、情報源として自らの身元を公表することも認めていた。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストとの会見では、香港の法治を信頼するとし、米国への強制的な身柄送還に抵抗するため香港に滞在するとも主張していた。