「テロ予告」発言で逮捕の若者、匿名人物から保釈金 米
(CNN) インターネットの交流サイト「フェイスブック」に書き込んだコメントが「テロ予告」と解釈され、5カ月にわたり拘束されていた米テキサス州の19歳の若者が、保釈されて帰宅したことが14日までに分かった。匿名の人物が保釈金50万ドル(約5000万円)を支払った。
ジャスティン・カーター容疑者は今年2月、フェイスブック上でオンラインゲームを巡る口論の末、「幼稚園を銃撃する」などと書き込んだとして、テロ脅迫の重罪容疑で逮捕された。その後、裁判所が設定した保釈金を家族が支払えず、収監されたままになっていた。
釈放を求めるオンライン請願書には12万6000人の署名が集まった。保釈金を支払った人物は、氏名の公表に応じない意向を示しているという。
本人は保釈後、初の公の場となったCNNとのインタビューで「(問題のコメントは)文脈から切り離され、不当に誇張された」と改めて主張。またネット上での発言について「ずっと記録に残るということをもっと考えるべきだった」と振り返り、「みんな発言には十分注意してほしい」と語った。
家族の弁護士がCNNに語ったところによると、両親は収監中の虐待を懸念していた。母親は12日、「本当にうれしい。ずっと息子と一緒に過ごし、話したり見つめたりしていたい」「傷付けられているのではないかと心配する必要もなくなった」と語った。
予備審問は8月12日に予定されている。同弁護士は、言論の自由の侵害だとして不起訴を求める請願書を提出する構えだ。