巨大マグロと格闘、海に引きずり込まれ船も転覆 米ハワイ
(CNN) 米ハワイでマグロ釣りをしていた男性が巨大マグロと格闘して海中に引きずり込まれ、あやうくおぼれかけるトラブルに遭遇した。CNN系列局KHONが伝えた。
アントニー・ウィッチマンさん(54)は19日午前、カウアイ島の沖合で重さ約104キロのキハダマグロを仕留め、1時間にわたって格闘した末に、マグロを船に引き揚げた。
ところが体を突き刺されたマグロが暴れて海に飛び込み、この際に釣り糸がウィッチマンさんの足首に絡みついて、一緒に海中にひきずり込まれたという。
ウィッチマンさんはおぼれそうになりながらも転覆した船にしがみつき、娘に電話して助けを求めた。娘によると、父親の呼吸は荒く、「おぼれた」「沿岸警備隊」という言葉だけがようやく聞き取れたという。
通報を受けた沿岸警備隊は、携帯電話の信号でウィッチマンさんがカウアイ島の沖合約16キロの海上にいることを突き止め、ヘリコプターを出動させて、無事救助した。
ウィッチマンさんは、あざや擦り傷がいくつかできた程度で済んだという。
転覆した船は仲間が発見し、さらにまだ釣り糸が付いたままのマグロも見つけて船と共に持ち帰った。マグロは感謝のしるしとして、この仲間たちに進呈された。