法の抜け穴くぐる機関銃風ライフル、米で今秋発売
ニューヨーク(CNNMoney) ベルトに装填(そうてん)した大量の弾丸を機関銃のように高速連射できる半自動式ライフル銃が米国で開発され、この秋にも発売される見通しだ。一般人が自動小銃を持つことは禁じられているが、このライフル銃は法律の抜け穴をくぐる形で、禁止対象にはなっていない。
小規模銃器メーカーの米スライドファイア社が開発した「SFS BFR」は、この秋に6000ドル(約60万円)で発売予定。担当者によると、ベルト給弾式で何千発もの銃弾を「消防ホースのように噴射」できるという。「ベルトに装填する銃弾は30発以内にするよう勧めているが、その気になれば好きなだけ弾を込められる」と担当者は話す。
米アルコールたばこ火器爆発物取締局(ATF)によると、この銃は構造上は半自動小銃に分類されることから、販売禁止の対象にはならないという。
小売り大手で銃器販売も手がけるウォルマートの広報は、スライドファイア社の銃は販売しておらず、ベルト給弾式のライフルも扱う予定はないと説明した。
一方、大手販売業者カベラのウェブサイトでは、スライドファイア社の製品が販売リストに載っていた。取材の申し入れに対して返答はなかった。
スライドファイア社の本社近くにある銃器店の経営者によれば、同社の製品は客の間で非常に人気が高いという。ただ、この経営者は同社の製品を「貧者のマシンガン」と形容。ベルト給弾式のライフル銃は、それほどの需要が見込めないため販売する予定はないと話している。