米国務長官とイラン外相が直接会談、イラン革命以来初
(CNN) 米国務省のケリー長官とイランのザリフ外相が26日、ニューヨークで会談した。両国の高官が直接顔を合わせるのは、1979年のイラン革命後に国交を断絶して以来、30年以上ぶり。
ケリー長官とザリフ外相は、イランの核開発を巡って国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国との間で開かれた協議で同席したほか、短時間の2国間会談を行った。
会談について、米国、イランとも「建設的」だったと評価。ザリフ外相は会談後の記者会見で、「イラン国民が核を平和的に利用する権利の尊重に基づき、この問題の解決に向けてタイミング良く前進できることを願う」と強調した。
ザリフ外相はまた、「我々は政治的な弾みを付けるために対話を続けることの必要性を強調した。適切な時間に結論を出せることを期待する。この第1歩に満足している」と語った。
ケリー長官も、「ザリフ外相が出席し、我々の前で演説してくれたことを歓迎する」「まだやるべきことはたくさんあり、そのために尽力する。我々の誰もが、(核開発)計画に関する疑問解消に向けた具体的な成果が出せるとの大きな期待を抱いている」と述べている。
イランは穏健派のロハニ大統領が就任して以来、欧米諸国との関係改善に前向きな姿勢を示してきた。ロハニ大統領は26日の国連総会で演説して核兵器の廃絶を訴え、「核兵器が存在する限り、それを使用するリスクと、使用および拡散の脅威は存在し続ける」と強調した。