NY市長選、デブラシオ氏勝利 知っておきたい5つのこと
3.家族を前面に出した選挙戦
選挙戦では異なる人種から構成される家族を前面に押し出した。参謀を務めたのは黒人の妻、チャーレーン・マクレイさん。息子のダンテ君(15)もカメラの前で堂々と父親の主張を説明した。
4.反ブルームバーグ政策
ブルームバーグ市長の政策を「富裕層優遇」と断じ、真っ向から反対する立場を明確に示した。ブルームバーグ市政下で所得格差が拡大し、富裕層と労働者層の分断が進んだと批判。貧困率21%という数字がその証拠だと指摘した。公約として低所得者層向けの住宅や保育施設の整備を掲げ、財源を年収50万ドル以上の層に対する増税でまかなう構想を打ち出した。
5.警察の職務質問を差別と批判
犯罪発生率の高い地域で警官が不審と認めた通行人を呼び止め、所持品などを調べる「ストップ・アンド・フリスク」について、対象が貧困層や人種的少数派に偏っていて差別的だと批判し、廃止を主張している。これに対してロータ陣営は、ジュリアーニ、ブルームバーグ両市政で重大犯罪の発生率は75%も減少したと指摘。デブラシオ氏の主張を「無謀だ」と非難していた。