米国防総省に初の女性副長官代行 「トップガン」のモデル
(CNN) ヘーゲル米国防長官は5日までに、同省ナンバー2の副長官代行に女性のクリスティン・フォックス氏を起用する人事を発表した。同省史上、女性幹部が得た過去最高の地位となる。
退任したカーター副長官の後継者が正式に決まるまで、職務に当たる。フォックス氏の直近の職位は予算編成での優先順位などを決める最高責任者だった。
ヘーゲル長官は声明で、フォックス氏は国防問題の優れた戦略家であり、能力が実証済みの管理者であると評価。予算の制約に直面し、省の改革を迫られる中で、試練、選択肢や機会の把握に貢献するだろうと期待した。
フォックス氏は国防総省のベテラン職員だが、1986年に公開されヒットした米映画「トップガン」の女性教官役のモデルとしても知られる。
米娯楽誌「ピープル」によると、人気俳優トム・クルーズが戦闘機パイロットとして出演した同映画の製作者2人は、米カリフォルニア州サンディエゴの海軍航空基地で当時、数学の専門家として働いていたフォックス氏を紹介され、映画の着想を得たとされる。
映画では、女優ケリー・マクギリスが戦闘機パイロットを教える美人の天体物理学者の役で出演していた。
フォックス氏はその後、国防総省での昇進を順調に続け、海軍作戦部長付きの科学的分析担当や有効な作戦立案、勧告に当たる海軍分析センターの責任者などを務めていた。