6歳児が「セクハラ」で停学、女の子にキス 米
(CNN) 米コロラド州の小学校で先ごろ、同級生の女の子にキスをした1年生男児(6)が「セクハラ(性的嫌がらせ)」をしたとして停学処分を受ける出来事があった。
その後、この処分に対してインターネットを中心に激しい批判が巻き起こり、地区の教育トップは13日までに、男児の行為をセクハラとする判断を撤回し、「非行」として扱うと発表。停学も取り消された。
男児の母親はCNNの系列局KRDOに対し、全ての原因は同級生の女の子に対する男児の罪のない片思いだと語った。読書の時間に女の子の手にキスをした男児は、セクハラ行為を行ったと記録され、2日間の停学処分を受けた。
男児の母親によれば、息子は以前にも学校で大暴れしたり同じ女の子のほおにキスをして停学になったことがあるという。
だがそれでも、セクハラ扱いは納得できなかったと母親は言う。「あまりに極端な扱いで、6歳の子どもには不必要な措置だ。おかげで息子から『セックスって何?』と聞かれるようになってしまった」
だがキスをされた女児の母は地元紙に対し、教育委員会の対応は娘の身を守るうえでは正しかったと述べた。女児の母親によれば男児は、嫌がる女児に「繰り返し」キスを迫っていたという。
地元キャノン市の教育トップ、グールディ氏は、小学生のキスについて初回はセクハラ認定しないが、嫌がる相手への接触が繰り返される場合は記録に残す方針だと語った。
同氏は「私たちの関心はこうした行動をやめさせることにある」と説明。このような措置は、罰せられる側の生徒と、嫌なのに言い寄られる生徒の双方を見据えたものだと語った。