米国の大寒波、各地で「20年ぶりの寒さ」を警戒
(CNN) 米中西部から東部、南部にかけての広い範囲が記録的な大寒波に見舞われている。国立気象局(NWS)によると、8日にかけて各地で「過去20年近くの間で最も厳しい寒さ」が観測される見通しだ。
一部の都市では平年の気温を20~30度も下回る寒さが予想される。南部のジョージア州アトランタやテネシー州ナッシュビルでも、6日の気温がアラスカ州のアンカレジより低くなる見通し。8日までに米国民の約半数がマイナス17度以下の寒さを経験することになる。
この1週間で、寒波に関連する死者は少なくとも13人報告されている。このうち11人は交通事故で死亡した。ウィスコンシン州では男性1人が低体温症で死亡、ニューヨーク州ではアルツハイマー病の高齢女性が自宅から約100メートルの林に迷い込み、雪の中から遺体で発見された。
航空情報サイトのフライトアウェア・ドットコムによると、5日は全米で3000便近くの欠航が出た。ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港は着陸機のスリップ事故で一時閉鎖されたが、負傷者は報告されていない。そのほか各地の空港で大幅な遅れが生じている。