カリブ海の豪華客船、乗員乗客300人が下痢や嘔吐
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は26日までに、カリブ海を周航中の豪華客船で多数の乗客や乗務員が下痢や嘔吐(おうと)などの病状を訴えたと報告した。
この客船はロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航する「エクスプローラー・オブ・ザ・シーズ」で、乗客281人と乗務員22人に症状が発生した。乗客総数は3050人、乗務員は1165人。
CDCは原因は不明としている。船が米領バージン諸島のセントトマス島に26日到着した際にCDCの疫学専門家らが乗船、乗客らを検診するなどして原因解明に当たる。
同社はCNNの取材に、患者の症状は船内の薬局が処方した薬で改善したとの声明を発表した。同社の広報担当者によると、船は25日に予定していたハイチへの寄港を取りやめ、米自治領プエルトリコのサンフアンに向かい、全面的な消毒作業を実施したと発表した。
残りの航海の間、ノロウイルスを消滅させる特別な薬剤を使用し続けるとも述べた。ノロウイルスに感染すると胃腸炎を招き、吐き気や下痢の症状につながる。
同船は今年1月21日、米東部ニュージャージー州ケープリバティーを出港、セントトマス島やセントマーティン島へ寄港予定だった。