手荷物から放射線、客船ターミナルで避難騒ぎ マイアミ
ワシントン(CNN) 米フロリダ州マイアミの客船ターミナルで26日、乗客の手荷物から放射線が検出され、ターミナル内にいた乗客らが一時避難する騒ぎがあった。税関職員が調べたところ、放射線は朝鮮戦争時代のコンパスから出ていたことが分かった。
米税関国境警備局の広報によると、放射線はクルーズ船から下船してきた夫婦のかばんから検出された。これを受けてターミナル内にいた乗客を避難させ、まだ下船していない乗客は船内にとどまるよう指示した。
放射線は古いコンパスから出ていることが判明。しかし調査の結果安全性が確認されたため、持ち主に返したという。
税関職員は人体に有害な放射線を探知できるよう、放射線探知機を装備している。しかしこの装置は感度が高く、陶磁器や猫砂などの物質から放出される自然放射線、さらには放射線治療を受けたばかりの人にも反応してしまうことがある。
現場にはマイアミデード警察署の爆発物探知犬や、消防レスキュー隊の危険物処理班も駆け付けたという。