太平洋横断ヨットで1歳児が容体急変、米海軍らが出動
(CNN) 太平洋を航海中のヨットに乗っていた1歳の女児が体調を崩して深刻な容体に陥り、米海軍艦に救助される出来事があった。沿岸警備隊によると、6日の時点で女児の容体は安定しているという。
沿岸警備隊によると、メキシコ沖約1450キロの海上を航行していたヨットから3日午前、救助要請があった。このヨットには夫婦と娘2人が乗っていたが、操舵設備も通信設備も装備していなかった。
通報を受けて米サンフランシスコ近郊から空軍州兵が出動し、レスキュー部隊がパラシュートで海上に降下してモーターボートでヨットに到達。米海軍艦「USSバンデグリフト」が一家4人とレスキュー隊の4人を収容した。
乳児の病状について詳しいことは公表されていないが、医師によれば容体は安定しているという。一家はバンデグリフトでサンディエゴに戻る予定。
CNN系列局のKGTVによると、救助されたのはサンディエゴに住むエリック・コーフマンさんと妻のシャーロットさん。3歳と1歳の娘を連れて太平洋を横断する予定で、2週間前にメキシコを出発した。
シャーロットさんはブログの中で、航海には衛星電話を持って行ったと説明し、「この航海のために念入りな調査や準備を行った。自分たちを意図的に危険にさらしたわけではない」と弁明。「サンディエゴからメキシコへの航海よりも、高速道路で車を運転する方がずっと危ない」と強調している。