米、中国軍当局者5人を起訴 サイバー攻撃で企業情報盗む
(CNN) ホルダー米司法長官は19日、中国軍当局者5人が米企業に対するスパイ目的のハッキング行為でペンシルベニア州の大陪審に起訴されたことを明らかにした。
5人は同州で鉄鋼大手USスチール、原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック、アルミ大手アルコア、特殊金属メーカーのアレゲニー・テクノロジーズ、太陽光発電装置メーカーのソーラーワールドの計5社と鉄鋼労組に対し、中国企業の利益になる情報を盗み出す目的でコンピューターへの不正侵入を繰り返したとして、計31件の罪に問われた。米国がスパイ疑惑で中国の当局者を起訴したのは初めてだ。
これに対し、中国外務省の秦剛報道官は同省のウェブサイト上で「実にばかげた話だ」と強く反発。米国が事実を「ねつ造」したと非難し、中国政府、軍やその関係者が商取引上の秘密を盗むことはあり得ないと断言した。
同報道官はそのうえで、米国は間違いを訂正し、起訴を撤回すべきだと述べた。また、米政府は中国の政府機関や企業、大学などを監視するために侵入行為を繰り返していると語り、中国のほうが被害者だと主張した。