オバマ米大統領、欧州歴訪へ プーチン大統領との接触は
(CNN) 米国のオバマ大統領は3日からポーランド、ベルギー、フランスの欧州3カ国を歴訪する。滞在先でロシアのプーチン大統領と接触する可能性もある。
4月のアジア歴訪に続き、オバマ大統領の外交政策が改めて問われる機会となる。
ポーランドではウクライナ危機を巡る東欧の懸念を鎮め、ベルギーでは先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に臨む。フランスでは第2次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦の70年記念式典に出席する。
ワルシャワでの記者会見では、オバマ政権が先週、アフガニスタンで反政府武装勢力タリバーンに拘束されていた米軍兵士の解放を実現させ、交換条件として同勢力のメンバー5人を釈放したことについても、改めて理解を求める構えだ。この動きは、米野党・共和党から「議会の意見を求めずに交渉を進め、危険な前例を作ってしまった」と非難を浴びている。
一方、ウクライナ問題で孤立を深め、今回のサミットから排除されたロシアのプーチン大統領も、同じ時期にフランスを訪問する。オランド仏大統領は5日にオバマ、プーチン両大統領と、それぞれ個別に会談するとみられる。
ノルマンディーの式典にはプーチン大統領も出席を予定している。ローズ米大統領副補佐官は、両大統領が直接接触する可能性を否定していない。