変異型ヤコブ病で米4人目の死者
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は、米国内で4例目となる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCDJ)の死者が確認されたと発表した。
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病は、牛海綿状脳症(BSE)との関係が指摘される脳疾患。最近テキサス州で死亡した患者がこの疾患に感染していたことが確認された。
vCDJは1996年に英国で発見され、世界では欧州を中心にこれまでに220例が報告されている。米国の患者4人はいずれも、国外への渡航中に感染したとみられている。
今回死亡したテキサス州の患者も、欧州や中東に頻繁に渡航していたという。同州衛生当局は、一般への健康懸念が生じる状況ではないと説明している。
BSEは「狂牛病」として知られ、感染した牛の脳や中枢神経といった部位の摂取や、感染組織に接触した牛肉の摂取がvCDJの原因になると考えられている。米国では2003年に初めて牛のBSE感染が確認された。