米ナスダックに「デジタル爆弾」、ロシア関与の報道
ニューヨーク(CNNMoney) 米経済誌ブルームバーグ・ビジネスウイークは、ロシアのハッカー集団が米ナスダック市場のコンピューターに「デジタル爆弾」を仕掛けていたことが分かったと報じた。もし作動していれば、ナスダックのシステムや米国経済が大混乱に陥っていた可能性もあるとしている。
ナスダックのネットワークは2010年に不正侵入され、ウイルスが仕込まれた。このウイルスはスパイ活動に使われたり、情報を流出させたりする可能性があったほか、ナスダックのシステムに障害を発生させる恐れもあったとされる。
ブルームバーグはこの攻撃にロシア政府が関与していたと報じた。
これに対して在米ロシア大使館の報道官は「馬鹿げている」と一蹴、それ以上付け加えることはないと述べた。
米政府関係者によれば、米連邦捜査局(FBI)の捜査では外国政府の関与を裏付ける証拠は見つかっていないという。