ブレイディ元米大統領報道官、73歳で死去 銃規制を推進
(CNN) レーガン元米大統領の報道官を務めたジェームズ・ブレイディ氏が4日、73歳で死去した。元大統領の暗殺未遂事件で重傷を負った後、銃規制法の成立などに尽力した。
遺族によると、同氏は複数の病気を患っていたという。
1981年に米ワシントンのホテル前で起きたレーガン大統領暗殺未遂事件では、大統領自身と報道官のブレイディ氏を含む4人が負傷した。同氏は頭部に銃弾を受け、一命はとりとめたものの半身まひの後遺症が残った。
銃撃犯のジョン・ヒンクリー元被告は責任能力がないとの理由で無罪判決を受け、精神病院に収容された。
ブレイディ氏はホワイトハウスを去った後、銃規制を訴える運動を展開。クリントン政権下の93年、銃の購入者に犯罪歴調査を義務付ける「ブレイディ法」が成立した。
同氏は米市民として最高位の大統領自由勲章を授与され、ホワイトハウスの記者会見室の名前の由来ともなった。
オバマ大統領は訃報を受けた声明で同氏を「ホワイトハウスの伝説」と呼び、業績をたたえた。