黒人射殺事件の街に非常事態宣言 米ミズーリ州

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略奪に遭うファーガソン市内の店舗。ミズーリ州知事が非常事態を宣言した

略奪に遭うファーガソン市内の店舗。ミズーリ州知事が非常事態を宣言した

ミズーリ州ファーガソン(CNN) 米ミズーリ州ファーガソンで黒人青年が警官に射殺されたことをきっかけに住民らの抗議運動が激化し商店の略奪などが相次でいる問題で、ニクソン州知事は16日、非常事態を宣言し、市内に夜間外出禁止令を出した。

ニクソン知事は地元住民との集会で、「正義を実現するためにはまず治安を確保する必要がある」と説明した。これに対して住民からは「警官を殺人罪に問うべきだ」などと反発する声が上がった。

ファーガソンの治安維持を指揮する州当局の責任者は、夜間外出禁止令の執行に催涙ガスなどの強硬手段を使うことはないと強調した。

一方、抗議運動に参加する住民の1人は「だれも当局の言葉に耳を傾けようとしていない」と話し、禁止令の有効性に疑問を投げかけた。

青年の死から1週間となった16日の抗議運動には、市民権活動家のジェシー・ジャクソン師も参加した。

青年が射殺された経緯を巡っては、過去に多くの重大事件を手掛けてきた米法医学界の第一人者、マイクル・ベイデン氏が検視を担当することが同日明らかになった。

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