米、過激派包囲のトルクメン人救出の空爆検討 イラク
ワシントン(CNN) 米政府当局者は27日、オバマ大統領がイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国(IS)」が包囲するイラク北部アメルリ町で孤立する数千人規模のイスラム教シーア派の少数民族トルクメン人を救出するため、空爆と人道支援物質の投下を検討していることを明らかにした。
座視すれば、虐殺される恐れがあると懸念している。米ホワイトハウスのアーネスト報道官は記者団に、空爆などが選択肢にあることを認めた。
米軍は、イラク北部などで勢力圏を拡大するIS掃討のため拠点などの空爆に踏み切っている。最近では、クルド人自治政府の中心都市アルビル近くにあるIS陣地を新たな標的とする空爆を開始したとの情報もある。
ISが包囲するアメルリ町はバクバから北へ約113キロ離れている。包囲はISが今年6月中旬以降にシリアからイラクへ入り込み、拠点を拡大し始めた時から続いている。町の人口は約1万7400人で、停電などに襲われる窮境にあるという。