米中西部で呼吸器疾患ウイルス流行、子ども数百人が入院

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米中西部で呼吸器系の疾患が流行。専門家は手洗いなどでの予防を推奨している

米中西部で呼吸器系の疾患が流行。専門家は手洗いなどでの予防を推奨している

コロラド州デンバーでも同じような呼吸器疾患の患者が急増。8月18日以降にコロラド小児病院を受診した小児患者は900人を超え、症状が重い86人は同州オーロラの施設に入院した。

エンテロウイルスは夏風邪のような症状を引き起こすウイルスで、これ自体は珍しいものではない。しかしこれほど多くの患者が入院するのは異例。CDCの検査の結果、カンザスシティーの小児患者のうち少なくとも30人に、エンテロウイルスD68型の陽性反応が出た。

CDCは、同じような症例が報告されている州についても検査を行っている。

D68型は比較的珍しく、1960年代に発見されて以来、これまでの症例数は100人未満にとどまっていた。米国のほか日本やフィリピン、オランダなどでも報告例があるが、現時点でワクチンは存在せず、治療法も確立されていない。

同ウイルスは患者との接触によって感染し、発熱、体の痛み、せき、発疹などの症状が出る。

同ウイルスによる死者はミズーリ州では確認されていない。ほかの州での死亡者数などは不明。

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