米中西部で流行のエンテロウイルス、北東部NY州にも飛び火

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中西部流行していたエンテロウイルスがニューヨーク州でも確認された

中西部流行していたエンテロウイルスがニューヨーク州でも確認された

(CNN) 米ニューヨーク州当局は15日までに、重い呼吸器系の症状を引き起こす「エンテロウイルスD68型」に州内で数十人が感染していることが確認されたと発表した。

中西部のミズーリ、コロラド、イリノイなどの各州では呼吸器系の疾患で子ども数百人が手当てを受ける事態になっており、11日までに6州で80例を超すD68型感染が確認されている。しかし北東部で感染が確認されたのはニューヨーク州が初めて。

ニューヨーク州の12日の発表によると、D68型は呼吸器系の症状を引き起こし、特にぜんそくの持病がある子どもは入院が必要になる場合もある。同日までに感染が確認された患者のほかにも、重い呼吸器系の症状が出ている数人についてD68型の検査を行っているという。

11日の報道によれば、南東部のアラバマ州や北西部のワシントン州でも子どもの入院が相次ぎ、同ウイルスとの関連が指摘されている。さらにミシガン、ジョージアなどの州も呼吸器疾患の集団感染について調査を進めている。

米疾病対策センター(CDC)によると、エントロウイルスは例年9月ごろに流行するごく一般的なウイルスで、かぜのような症状を引き起こし、ほとんどの場合は治療を受けなくても自然に回復する。しかしD68型は、ほかのエントロウイルスに比べて深刻な症状を引き起こすのが特徴だという。

ニューヨーク州の専門家によると、同ウイルスには確立された治療法やワクチンが存在せず、適切な衛生対策によって感染を防ぐのが最善の措置だという。

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