「アイス・バケツ」で感電、重体の消防士が死亡 米
(CNN) 筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者支援を呼び掛けるキャンペーン「アイス・バケツ・チャレンジ」に協力した際に感電し、重体となっていた米ケンタッキー州の消防士、トニー・グライダーさん(41)が20日、入院先の病院で死亡した。
死因は感電によるやけど関連とされる。遺体はグライダーさんの故郷、同州コロンビアへ運ばれた。
グライダーさんはここで両親、妻子とともに暮らしていた。遺族は「命を救おうとしてくれた医師や看護師、病院で回復を願ってくれた消防士の皆さんに感謝する」との談話を発表した。
グライダーさんが負傷したのは8月21日。同州・キャンベルズビル大学の吹奏楽団員が頭から氷水をかぶる場面で、はしご先端部の「バスケット」に乗り込み、水をかける役を務めた。
終了後、はしごの片づけ作業中にバスケットが高圧線に接近したために感電したとみられる。地元警察責任者によれば、高圧線に直接触れなくても1メートル以内に近付けば感電の恐れがある。
一緒に乗り込んでいたもう1人の消防士は16日に退院した。地上ではしごを操作していた2人も感電し、病院へ搬送されたがまもなく帰宅していた。