米地下鉄でISISがテロ計画か イラク首相「情報を入手」
ニューヨーク(CNN) イラクのアバディ首相は25日、訪問先のニューヨークで、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が米国とパリの地下鉄を狙ったテロを近く実行するとの情報をイラク情報機関がつかんだと述べた。
これに対し、米政府やニューヨーク市は差し迫ったテロの危険を示す具体的な証拠はないと相次いで発言、事態の沈静化に務めた。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は同日、「ニューヨーク市民は安全だ」と述べ、市民に通常通りの生活を送るよう呼びかけた。
米国務省のハーフ報道官は「現時点で(テロ計画を)裏付ける証拠は何もない」とCNNに述べた。イラク・イラン担当のマクガーク副次官補はアバディ首相とバイデン副大統領との会談に出席後、「具体的な脅威を示す情報はない」と語った。
また別の米政府高官も、「(国連本部で行った)イラク高官との会合でもその話題は出なかった」と述べた。
米連邦捜査局(FBI)のコミー長官も記者団に対し、そうしたテロ計画については聞いたことがないと語った。
米政府はイラク当局がつかんだとされる情報について確認を進めている。