エボラウイルスに接触の米国人医師、特別病棟に収容
(CNN) 米国立衛生研究所(NIH)は28日、エボラ出血熱ウイルスに接触した米国人医師1人が新たに帰国し、メリーランド州ベセスダのNIH医療センターに収容されたと発表した。
NIHによると、この医師はアフリカ西部シエラレオネにあるエボラ出血熱治療施設のボランティアとして活動していた。国外から同センターへ運ばれ、経過観察と研究を目的に隔離病棟に入ったとされるが、それ以上の詳細情報は公表されていない。
NIHでは現在、エボラ出血熱の実験的ワクチンを初めて人間に投与する臨床試験が進められている。
この医師が収容されたのは厳重な隔離機能を備え、感染症や集中治療の専門スタッフがそろった臨床研究用の特別病棟で、ほかの患者や一般市民が危険にさらされる恐れはないという。
世界保健機関(WHO)が23日までにギニア、リベリア、シエラレオネの衛生当局から集めた情報によると、エボラ出血熱の感染者はこの3カ国で計6553人、死者は3083人に達している。