米でエボラ発症の男性死亡、同じアパートにいた男性が入院
(CNN) リベリアから米国に入国後にエボラ出血熱を発症した男性が8日、テキサス州ダラスの病院で死亡した。一方、同州ダラス郡の保安官事務所は同日、副保安官がエボラのような症状を発症して同じ病院に入院したことを明らかにした。
死亡したリベリア人のトーマス・エリック・ダンカンさん(42)は、9月19日にリベリアを出国して米国に到着し、25日に発熱などの症状を訴えてダラスの病院を受診。この時点でアフリカから来たことを告げていたにもかかわらず病院側は薬のみを処方して帰宅させ、28日になって救急車でこの病院に運ばれた。
未承認薬を投与されていたが、8日早朝、死亡した。米国でエボラ出血熱の患者が死亡したのは初めて。
一方、ダラス郡副保安官のマイケル・モニングさんは、同州フリスコから病院に搬送された。消防によると、モニングさんはダンカンさんが滞在していたのと同じアパートにいて、ダンカンさんの家族と「何らかの」接触があったという。
疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長はモニングさんについて、「エボラと明らかな接触があったわけではなく、エボラの明らかな症状が出ているわけでもない」と説明している。
世界保健機関によると、エボラが流行している西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国ではこれまでに3400人以上が死亡。3月以来の感染者は7400人を超えている。