エボラ患者看護の女性が外出、自宅待機求める州と決裂 米
(CNN) 西アフリカでエボラ出血熱の患者の診療に従事し米国に帰国した看護師ケイシー・ヒコックスさんの自宅隔離を巡り、米メーン州のルパージュ知事は30日、ヒコックスさんとの交渉が決裂したことを明らかにした。
ヒコックスさんはこの日早朝、同州フォートケントの自宅からボーイフレンドとともに自転車で外出。パトカー1台と大勢の報道陣がその後を追いかけた。
ルパージュ知事は数時間後、どこまでの外出を認めるかに関する交渉は不調に終わったと述べ、ヒコックスさんを公共の場所から遠ざけるために法の許す範囲で権限を行使すると強調。「誰であれ3フィート(約90センチ)以内に近付いてほしくない」と語る一方で、パトカーを付けたのはヒコックスさん本人を守るためだと主張した。
交渉の内容は不明だが、ヒコックスさんに対して外出禁止を命じる裁判所の命令は出ておらず、自転車に乗ったり外出したりしても法令違反にはならない。