米国内の海兵隊、出動態勢に欠陥が半数 司令官
米カリフォルニア州シミバレー(CNN) 米海兵隊司令官に先月就任したジョセフ・ダンフォード海兵隊大将は15日、米国内の基地に駐屯する部隊の半数が紛争地などへの緊急出動に必要な態勢で水準を満たしていないとの考えを示した。
米カリフォルニア州で開かれた超党派の国家安全保障関連の会合での講演で述べた。同司令官は、これら部隊での出動態勢の欠落は装備品の不備や人員の不足によるものと指摘。また、海兵隊が現在直面している作戦遂行の頻度の多さもその一因とした。
米国内で待機する海兵隊部隊はまさに、不測の事態発生に対応する部隊であると強調。しかし、これら部隊は期待されている出動態勢のレベルにはないと断じた。
ダンフォード司令官はまた、海兵隊が直面する最大の問題は義務付けられている予算削減であると主張した。
2年前には出動態勢の準備不足と判断された国内待機の部隊は全体の60%だったが、その後、この比率は改善されてきたと指摘。しかし、中東など脅威度が高い地域で海兵隊の任務に対する必要性が高まったことが出動態勢の問題を悪化させたと語った。