新開発のレーザー兵器、目標破壊の実験映像を公開 米海軍
(CNN) 米海軍は、新開発のレーザー兵器「LaWS」を使って無人機や小型船を破壊する実験に成功したとして、ペルシャ湾で9~11月にかけて行った実験の映像を10日に公開した。
海軍研究所によると、実験では海軍の輸送揚陸艦「ポンス」にレーザー兵器を搭載し、無人機や小型船などの目標を破壊することに成功した。映像には狙った目標が火を噴く様子が映っている。
ポンスの司令官は実験の成功を受け、同艦にLaWSを装備することを許可したという。海軍研究所は「艦長の権限の下、同艦が危険にさらされた場合はこのレーザーシステムで艦を守る」と伝えている。
海軍によれば、弾頭に爆弾を搭載した従来の兵器に比べてレーザー兵器は安全性が高く、コスト効率も高い。1発当たりのコストは1ドル未満で済むという。
運用にかかわる人員も少なくて済み、映像では船員が1人で画面を見ながらゲームで使うようなコントローラーを操作してレーザーを発射している。
強風が吹いたり、湿度、温度などの気象条件が悪くても狙いを外したりすることはなかったとされる。
海軍は2020年までに同レーザー兵器を艦隊に導入したい考え。