教会が同性愛者の葬儀でキスシーン再生を拒否、友人ら抗議 米
(CNN) 米コロラド州の教会で行われた同性愛者の女性の葬儀で、教会側がパートナーとのキスシーンを含む動画の再生を断る出来事があり、遺族や友人が抗議の声を上げている。
遺族らによれば、バネッサ・コリアーさん(享年33)の葬儀は10日午前、同州デンバー郊外の教会で行われる予定だった。コリアーさんの友人で遺族の広報を務めるホセ・シルバさんはCNNの系列局KMGHに、「10時には参列者が集まり始めていた。だが10時15分に牧師が、技術的な問題から葬儀の場所を変更すると言った」と語った。
原因はコリアーさんをしのぶために用意されたビデオだった。別の友人がKMGHに語ったところでは、コリアーさんがパートナーとキスしている場面があったため、教会側が式の直前に削除を依頼。だが「遺族はそれを丁重に断り」、近くの葬儀場に会場を変更して欲しいと述べたという。
だが葬儀場の部屋は狭く、参列者が入りきらない事態に。クリスティーナ・ヒグリーさんは「ロビーにもあふれ出してテレビの画面から葬儀を見る羽目になった」と述べた。