男性がワニに襲われ死亡、警告無視して川に飛び込む 米
(CNN) 米テキサス州南東部の川で、警告を無視して飛び込んだ男性がワニに襲われて死亡する出来事があった。
郡の法務官によると、事件は3日未明に発生し、現場はルイジアナ州境に近いボート係留施設の周辺だった。死亡したトミー・ウッドワードさん(28)は女性1人とともにここを訪れていた。シャツを脱いでポケットから財布を取り出し、だれかが注意した声を無視して川に飛び込んだ。その直後に大声で助けを求めたという。
ウッドワードさんは数時間後に遺体で発見された。女性にけがはなかった。
このあたりでは体長約3メートルのワニが目撃され、最近「水泳禁止 ワニ」と書かれた看板が立ったばかりだった。
ウッドワードさんは飛び込む直前、ふざけてワニの物まねをしていたという。本人らと家族ぐるみの付き合いがあったという施設の女性従業員は「水に入らないでと大声で繰り返したのに」と振り返り、「懐中電灯で水上を見ると、彼がいったんうつぶせの状態で浮かび、再び水中に引きずり込まれた。あの光景は一生忘れられない」と涙ながらに語った。
ウッドワードさんは最近、ミズーリ州セントルイスから双子の兄弟とともにこの地域へ引っ越し、造船所で働いていた。
州公園当局によると、ワニは日没後にえさを捕まえて食べるため、夜間は特に近寄らないよう注意する必要がある。
ワニに襲われて死亡した例はフロリダ州で多数報告されているが、テキサス州では初めてとされる。