米の山火事上空に撮影試みる無人機、衝突恐れヘリ消火中断
米カリフォルニア州フェラン(CNN) 米カリフォルニア州南部のサンバーナディーノ郡で17日発生し、高速道路にも火勢が達し多数の乗用車などが燃える被害が出た山林火災で、地元の消防当局者は18日、至近距離からのビデオ撮影を試みる無人航空機(ドローン)5機が現場上空に出現したため、ヘリコプターによる消火活動が一時中断されたと報告した。
煙が立ちこめる視界不良の中で空中衝突などの不測の事態を回避するため、放水するヘリの出動は最大20分妨げられたとしている。
同郡の消防当局者はドローンの邪魔がなければ最大20分間の消火活動ができ、住民らへの危険が減じていたかもしれないと述べた。ドローン5機はその後、立ち去り、ヘリの消火作業は再開されていた。
カリフォルニア州では山林火災が発生した場合、現場上空にドローンが出現する例が最近目立ち始めている。消防当局は18日、山林火災の現場へ趣味でドローンを飛ばす行為を非難。米森林局の報道担当者もこの種の行為をやめるよう訴えた。