オバマ氏、NY訪問で中国企業買収の高級ホテル使わず
(CNN) 米ホワイトハウスのアーネスト報道官は11日、オバマ大統領や随行団が来月、国連総会出席のためニューヨーク市を訪れた際、これまでの定宿だった高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア」を使わないと発表した。
米大統領が数十年間にわたって続けてきた慣行を破る措置。同ホテルはホテルチェーン「ヒルトン」が所有していたが、中国企業が昨年、買収していた。
同報道官は、代わりに「パレス・ホテル」に投宿すると述べた。
オバマ政権高官はCNNの取材に、使用ホテルの変更はコスト、政府が求めるスペースや治安対策などを考慮して決めたと指摘。ただ、ハッカー攻撃に対する懸念には触れなかった。
米国内では近年、政府機関や企業などへのサイバー攻撃が増加。米政府などは中国が関与しているとの見方が強まっている。クラッパー米国家情報長官は今年7月、米政府人事管理局のコンピューターシステムがハッカー攻撃を受け、約2150万人の社会保障番号などの個人情報が漏出した事件に触れ、中国が「主要容疑者」とCNNに述べていた。
オバマ大統領は今年7月、娘2人とニューヨーク市に滞在した際、「ミレニアム・ワン・ホテル」を利用していた。