米成人の3人に1人が肥満、子どもは17% 状況改善せず
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は24日までに、米国人の肥満問題に関する最新調査結果を発表し、成人の肥満率は全米規模で高水準にある現状に変わりはないと報告した。
調査結果によると、成人の3分の1以上、子どもの約17%が肥満の状態にある。人種別に見た場合、アフリカ(黒人)系の成人の47.8%、ラティーノ(ヒスパニック)は42.5%、白人の32.6%が該当していた。
調査結果は、体重と身長の比率から算出するボディーマス指数(BMI)と呼ばれる体格指数を使ってまとめられた。体重と身長の数字は電話による調査対象者の自己申告に従っており、実際の肥満率はより高い可能性もある。
州別の調査結果によると、成人の肥満率が最も高かったのは、アーカンソー、ウェストバージニア、ミシシッピ各州。逆に最も低かったのは、ハワイ、コロラド両州に首都ワシントンがあるコロンビア特別区。
地域別にみると、中西部の諸州が最高だった。南部もこれに劣らず高く、最も高い州に7州が入っていた。
米国の肥満率は1990年代から上昇基調にある。2013年には、ミシシッピとウェストバージニア両州で初めて、成人人口のうちの35%以上が肥満と判断される水準に達していた。
肥満は心臓疾患、脳卒中や糖尿病の発生原因とされる。米国では毎年、肥満関連の問題に約1470億ドル(約17兆6400億円)を費やしているとされる。肥満者が支払う医療費は正常な体重にある米国民に比べ約1500ドル高くもなっている。