米ウィスコンシン州で逮捕の男、大量殺人を計画した疑い
(CNN) 米中西部ウィスコンシン州の連邦検察は26日までに、同州ミルウォーキー在住の23歳の男を逮捕し、銃を不法に所持した罪で起訴した。男は市内にある国際親善団体「フリーメーソン」の集会所で、大量殺人を実行する計画だったとみられる。
検察によると、サミー・モハメド・ハムゼ被告は25日、おとり捜査官から銃2丁と消音装置を購入して逮捕された。米連邦捜査局(FBI)の特別捜査官は声明で、「多数の死傷者を出す恐れがある攻撃を阻止した」と述べた。
起訴状によると、ハムゼ被告は今月、FBIへの情報提供者2人とともに集会所の下見に行った後、詳しい犯行計画を明かした。イスラム教を守るため、少なくとも30人を殺すなどと語った。
被告の発言は録音され、アラビア語から英語に訳されている。それによると「30人殺したら100%満足だ」と話し、現場での役割分担を説明。犯行後は防寒具で身を隠し、「しばらく歩いたら脱ぎ捨てて何事もなかったかのように歩き続ける」など、詳細な手順を伝えていた。
FBIは昨年9月、ハムゼ被告がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸でイスラエルへの攻撃を計画しているとの情報を受けて、捜査を開始した。
起訴状によれば、被告はその後、家庭の事情や経済的な理由から考え直し、米国内での攻撃計画に変更した。FBIは10月以降、同被告と情報提供者との会話を記録していた。