性的接触によるジカ熱感染例を確認 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ダラス郡の保健当局によると、主に蚊が媒介するといわれるジカ熱について、性的な接触で人から人へ直接感染した例が確認された。
郡当局によると、この患者は今年、ジカ熱を発症している交際相手と性的な接触を持った後で感染が確認された。交際相手は流行国の南米ベネズエラを訪れて帰国したばかりだったが、本人は同国へ渡航していなかった。
確認にあたった米疾病対策センター(CDC)はCNNへのコメントで、検査の結果、渡航歴のない患者の血液からジカウイルスが検出されたと述べた。
CDCはこの結果に基づき、ジカ熱の予防法に関する指針を修正。「蚊に刺されないようにすること」に加えて、「ジカウイルスにさらされたり発症したりした人の精液に触れないこと」を最善の予防法に挙げた。当面の対策として、コンドームの使用を呼び掛けている。
CDCのフリーデン所長は2日、テキサス州の発表に先立つCNNとのインタビューで、「輸血や性的接触による感染例も単独では報告されている。ウイルスは患者の血液中に約1週間とどまるが、精液中に残る期間については現在調べているところだ」と話していた。一方で「蚊を介した感染が大半を占める」とも述べていた。