アイダホ州の牧師銃撃の容疑者、ホワイトハウス前で逮捕
(CNN) 米警察によると、アイダホ州で6日にキリスト教会の牧師を銃撃したとされる容疑者が、首都ワシントンのホワイトハウス前で8日夜に逮捕された。
カイル・アンドリュー・オドム容疑者(30)は、ホワイトハウスのフェンス越しにUSBメモリーなどを投げ込んでいるところを逮捕された。大統領警護隊(シークレットサービス)によると、危険物や爆発物の処理班が投げ込まれた物を調べ、危険性はないとの判断を下した。
オドム容疑者は逮捕の2日前、アイダホ州コーダリーンの教会前で同教会の牧師を数回撃ち、けがを負わせた疑い。牧師は同日午後、駐車場で倒れているのが見つかった。地元警察は計画的犯行との見方を示したが、動機は分かっていない。
同容疑者は銃撃の後、殺人未遂容疑で手配されていたにもかかわらず、州都ボイジーからワシントン行きの便に搭乗していた。
銃撃に先立ち、両親や報道機関にあてて、文書を保存したUSBメモリーと手紙を送っていたとみられる。これらには、牧師と教会のメンバー1人を襲う計画が書かれていたという。
同容疑者はまた、連邦議会の議員やイスラエル政府当局者らの名前を列挙した声明文を書き置いていた。地元紙によると、容疑者を名乗るフェイスブックの投稿には、牧師に「人生を台無しにされた」などと書かれていた。
襲われた牧師は5日、大統領選で共和党の候補者指名を目指すテッド・クルーズ上院議員の集会で祈りをささげていた。ただ警察によると、銃撃が政治的動機による犯行だったことを示す情報は見つかっていない。