CIAが爆発物をスクールバスに置き忘れ、生徒乗せ運行
(CNN) 米東部バージニア州の高校で2日までに、米中央情報局(CIA)の職員が訓練に使っていた爆発物をスクールバスの内部に置き忘れる騒ぎがあった。訓練は高校の春休み期間中に行われたが、バスは休み明けも爆弾を積んだまま生徒らを乗せ運行していた。
騒ぎがあったのは米バージニア州アッシュバーンの高校。地元の保安官事務所などによると、CIAは犬による探知訓練のために爆発物を入れた容器をバスのエンジンルームに設置。この一部が容器から落ち、訓練が終わった後も気付かれずに車内に残されていたものとみられる。
CIAはこの爆発物について、「バスの通常の運用方法では起爆しない」としている。だが近隣住民はCNN提携局の取材に対し、「本当に怖い」と述べた。
爆発物は先月30日、車体整備の点検を行っているときに発見された。消防や保安官事務所にすぐに通報があり、CIAも報告を受けた。
学校の広報担当者によると、このスクールバスは爆発物が内部に残されていた2日間、小学生や高校生26人を送迎したという。学校はこれらの生徒の親に個別に連絡を取った。
CIAはCNNに寄せた声明で、「地元当局と緊密に連携して訓練用の爆発物を回収した」と説明。同校に停車していた他のバスについても慎重を期して地元の探知犬班が調べたが、これ以外の爆発物の痕跡は見つからなかったとしている。
この探知に使われた犬が、当初の訓練で使用された犬と同一かは不明。