トランプ氏、金正恩氏との会談に意欲 「中国にも圧力を」
ワシントン(CNN) 米大統領選で共和党の指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏が17日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談する用意があると語り、現政権の対北朝鮮政策とはかけ離れた姿勢を示した。
トランプ氏はロイター通信のインタビューの中で、北朝鮮の核開発をやめさせるために金氏と会談すると述べ、「同氏と話すことに何の問題もない」と語った。
一方で、中国に圧力をかけて北朝鮮の姿勢を変えさせるとも述べ、「同時に中国にも大きな圧力をかける。我々は経済的に、中国に対して多大な力を持っている」と強調した。
北朝鮮への対応を巡ってはオバマ政権も中国に対して圧力をかけてきた。しかし様々な結果への懸念から、経済的な影響力の行使にまでは至っていない。
米国と北朝鮮との間に外交関係はなく、これまでは必要があればスウェーデン大使館を通じて交渉などを行ってきた。
オバマ大統領も2008年の大統領選では米国が敵対してきた国の首脳との会談に前向きな姿勢を示していた。その言葉通り、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と握手を交わし、イランのロハニ大統領との会談も実現。しかし北朝鮮に対しては距離を置いたまま、一層孤立を深めさせている。