エジプト機墜落は「テロ」、当局見解待たず断言 トランプ氏
ワシントン(CNN) 米大統領選の共和党指名候補の獲得がほぼ確実となっている実業家ドナルド・トランプ氏が地中海で発生したエジプト航空機の墜落に関連し、墜落原因が確定されていないにもかかわらず早々とテロと断じる言動を示していたことが22日までにわかった。
地中海での墜落は現地時間の19日未明に発生。トランプ氏は米東部時間の同日午前6時半ごろ、ツイッターに「新たなテロ攻撃らしい」と書き込んでいた。エジプトのファトヒ民間航空相が会見でテロの可能性も排除出来ないとの見解を示したのは約2時間後だった。
トランプ氏は19日夕に米ニュージャージー州のクリスティー知事の政治資金集めの会合に出た際にもエジプト機墜落に言及。「12時間前に何が起きたのか? 空中で爆破されと考えないのなら100%間違い」とも強調していた。
トランプ氏が凶悪事件の発生を受け、捜査当局が犯行の動機を突き止める前に、テロ事件と言い切った例は今回が初めてではない。
米ABCテレビによると、米カリフォルニア州サンバーナディノで昨年12月に起きた銃乱射事件では容疑者の名前の特徴などに言及し、テロ事件とみなしていると述べていた。
トランプ氏はこれまでの選挙戦で一部の拷問方法を認めるなど強硬なテロ対策を提唱している。