クリントン氏が勝利宣言、「歴史的な節目に到達」
(CNN) 米大統領選へ向けた候補指名争いは7日、大票田のカリフォルニア州をはじめ民主党が6州、共和党が5州で予備選・党員集会を実施した。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が指名獲得に必要な代議員数を確保し、ニューヨーク市内で勝利を宣言した。
クリントン氏はニューヨーク・ブルックリンでの演説で、女性として初めて米主要政党の大統領候補になったことを宣言し、「私たちは歴史的な節目に到達した」「1人の勝利ではない。この瞬間をめざして戦ってきた何世代もの女性たち、男性たちの勝利だ」と述べた。
同氏はちょうど8年前のこの日、オバマ大統領との候補指名争いで敗北を認め、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」を打ち破れなかったと嘆いていた。
CNNの予想によると、共和党候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏がニュージャージー、ニューメキシコ、サウスダコタ、モンタナ、カリフォルニアの全5州で勝利を確実にした。民主党でもクリントン氏がニュージャージー、ニューメキシコ両州を制した。同氏と争うバーニー・サンダース上院議員はノースダコタ州で勝利する見通しとなっている。
サンダース氏はこの日の結果を受け、来月の全国党大会まで戦い続けるとの意向を貫くか、あるいは逆転が事実上不可能とされる計算を受け入れ、クリントン氏がめざす党内の結束固めに協力するかの決断を迫られる。
サンダース氏に撤退を求める圧力は時々刻々と強まっている。ホワイトハウスは、オバマ大統領が数日のうちにクリントン氏支持を正式に表明するとの見通しを示唆している。