手指消毒剤は安全? 米FDAが調査へ
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は、アルコールを使った手指消毒剤の安全性について検証を行うと発表した。特に、妊婦や子どもに害がないかどうかを詳しく調べる方針。
手指消毒剤は、手が洗えない場所などで細菌を減らす目的で日常的に使われている。FDAは、こうした消毒剤に含まれるエタノール、イソプロピルアルコール、塩化ベンザルコニウムの3成分に着目した。
ニュージャージー州衛生局によれば、エタノールは高い濃度にさらされると胎児に影響が出る恐れがあり、イソプロピルは目や肌を刺激することがある。
塩化ベンザルコニウムは抗菌作用があり、やけどの治療や殺精子剤、床の洗浄などに使われる。欧州医薬品局によれば、動物実験ではげっ歯類に繰り返し大量に服用させた場合に致死性が確認された。